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2010.02.27 (Sat)

素晴らしきChinernet

ライブドア版「上海ぽんぽこノート」から飛んできた人はわかると思うけど、中国のウェブ事情は「Chinernet」とも呼ぶべき規制が続いている。このことは世界で知られているわけで、Googleなんかも中国政府のやり方を批判する姿勢をとっている。必要だから使わなければならない。だから文句を言ったところで何の解決にもならないんだけど、本当に苦労させられるときがしばしばある。

PCを事務処理程度の仕事とか、趣味でネットサーフィンする程度の、ウェブを頻繁に利用しているわけじゃない人にとってはさして問題ではないかもしれない。でも、使えば使うほど困ることが出てくる。例えば、どうしても使用したいソフトウェアを使うには、あるサイトであるデータをダウンロードしなければならないとき、そのサイトに接続できなければ大変面倒くさいことになる。

そのデータを扱っている企業にメールで問い合わせをして、特別に別経由でデータを送ってもらいなどの処置を必要になってくる。でも、そういうサービスは特別サービスだから、そこまでしてくれる保証なんかない。身近な場合だと、有名ウェブ辞典であるウィキペディアは、ようやく最近から接続できるようになったが、以前は接続できなかった。また、Googleのブログサービスの「Blogger」なんかは、私のライブドアブログが接続規制になったときに備えて、わざわざ開設したところ、「Blogger」自体が1週間で接続できなくなり、未だに接続できない。おいおいって…。

「YOU TUBE」は、チベット関係のニュースでご存知のとおり、あのウィグル族と漢族の殺し合いの事件直後から接続規制状態が続いている。中国政府の情報規制というのは、とにかく自国に都合が悪い情報を広く知らせないようにしているということだろう。それは、海外より批判されないためというよりも、自国民、つまり人民へ余計な情報を与えないことによる情報統制をしようという思惑だろう。

中国はとにかく人口が多い。この巨大な国を引っ張っている中国首脳陣は敬意を表するに値すると思っているが、情報統制のやり方には納得しない人が少なくないはずだ。中国国内のネット上でも、中国政府に対する批判や皮肉があちこちで見られる。中国のネット事情といえど、あまり過激なものでなければ、こうした自由は十分にあるのだ。だが、火種が大きくなると暴動に発展してしまうようなネタの場合、真実の情報が自由に流れない。

例えば、多数の武器を持っていない人間が中国政府に殺された有名な天安門事件に関し、ネットで調べようとする。中国国内から「天安門事件」のキーワードで検索してもまともな検索結果が出てこない。人民日報などの、中国政府の掌の上にあるメディアの検索結果は出るのだけど、内容を見ても、まず写真が掲載されていない。それにその他のメディアもまるで政府から「このように書け」と渡されたような内容を掲載しているだけで、その内容も豊富ではない。

中国国内から、「天安門事件」のキーワードで、日本市場にも参入した中国最大手検索サイトの百度(バイドゥ)で調べてみると以上のような結果だ。それならGoogleで調べたらどうだろうか。Google検索では検索結果がまったく表示されず、検索結果にはアクセスできない旨のメッセージが表示される。同じブラウザ内で新しいブラウザタブを使用し、天安門事件とはまったく関係のない他のキーワードで検索検索すると、なんと関係ないのにアクセス禁止されてしまう。おそらく、こんなことを何回も繰り返し、中国語で政府批判でも繰り返そうものなら、IPアドレスを停止させられてしまうはずだ。

このように、中国政府が検索規制や画像・動画を検閲しているシステムが「金盾」と呼ばれている。この「金盾」は780億円を開発費に費やした中国全土に有効な超巨大かつ高性能なシステムで、大手IT企業のシスコシステムズやマカフィー、また、マイクロソフトなどが参加し、開発・バージョンアップをおこなっているとされている。「金盾」という名前で呼ばれている理由がおもしろい。ウィキペディアによると「本来、金は酸化(錆)といった化学的劣化はほとんど起さないものの、硬度は20℃において固体である貴金属・重金属の中でも非常に柔らかく脆い物質である。この事から、「いかに政府が規制しようが、外部からの情報はどこかから侵入する、まさに金で作った盾に過ぎない」という皮肉になる。」ということだ。皮肉から生まれた名前とは、その存在自体をうまく言い当てていると思う。

中国人は怒るとすごい。日本の場合で言えば、学生運動がさかんだったところの学生たちのような勢いで暴動を起こすだろう。しかも人の数が半端じゃないもんだから、一度暴動の影が見えようものなら、情報統制はやはり中国政府にとって十分危機管理の範疇に入る国家対策事項なのだろう。中国政府が一番恐れているのは、外国でもなんでもなく、自分の国の人間たちなのだ。

そういう点で、この巨大国家を運営していくにあたり、私は中国政府の情報統制というやり方には一定の理解はできると思っている。でも、いくら隠してもけっこうな人数の人たちは本当のことを知っていたりする。多くの人が政府のやり方を不満に思っている。もともと中国人は政府なんか信用していないだろうし、日本人が考えている以上に中国人は賢い。人によるが、多くの人はこのような現実があることは知っている。それでも、日々国の成長とともに、まっしぐらに進んでいるのが中国人と中国国家だ。

下の「中国青年网络文明公约」(中国青年インターネットルールとマナー)は、中国共産党中央が中心となり公布した内容。まあ、正しい内容だけど、最初の「悪い情報は閲覧しない」のところは、すんなり納得できない。誰にとっての悪い情報だろうか。

自然な感じに翻訳するとこのようになる。



「ネットで学習し、悪い情報は閲覧しない」

「誠意ある交流をし、人を侮辱したり騙したりしない」

「自分の意思を強く持ち、ネット友達と気安く会ったりしない」

「ネットを健全に利用し、ネットの秩序を乱さない」

「健康のため、バーチャルな空間に溺れない」


青少年ネットルール
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23:30  |  中国・上海事情  |  コメント(1)
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