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2009.11.24 (Tue)

日本→上海 日本未就業リスク

上海に来てもう2年が経つ。
上海2年目というのはまだまだ初心者の域だと思う。私の周りにいる人の中では、年齢が近くても中国5年目以上の人もけっこういる。長く中国にいる人というのは意外にも比較的女性が多く、7年とか8年もいる人に会うと少し驚く。

私と同じような年齢で中国に7年とか8年もいる人というのは、20代前半から来ているわけだから、日本での就業経験が無いか、ほとんどないという可能性が高い。中国に来る目的は人それぞれであって他人がとやかく言うことではないが、日本での就業経験がほとんど無いというのはある意味で大きなリスクでもある。

私がこんなことを言わなくても、当人たちは必ずそういうことを言われたことがあると思う。他人からそういうことを言われている場面も何回も見た。だけど、本人たちはそんなことをわかっているうえで、そういうリスクを負う可能性も考慮したうえで中国行きを決断したのだろうと思う。

私の知り合いに、日本での就業経験がまったく無い女性がいる。彼女はこの上海で立派に生きている。しかしやはり日本流のビジネスマナーだとか、ビジネスでの上下関係の意識というか実際のやり方を学べていないようだ。この点を学ぶには日本の企業の中で働くか、とにかくビジネスシーンで多くの日本人と直接交流する必要があるだろう。

しかしそもそも日本流のビジネスマナーができたところで、それがどうしたと言えなくもない。一生日本企業で働くのならそれは必須と言えるだろうが、外国で揉まれながら働く人たちにとっては、日本企業がすべてではなく、多くの企業国籍のなかのひとつ、という位置づけになっていてもおかしくないのだから、その国で生きていけるマナーを身に付ければいい話だ。

とは言ってみても、日本人ビジネスマンとして知らなければいけないことはある。やはり海外へ出ても、何かと日系企業と関わるし、年上の人とも接することも大事だ。そういうときに、ビジネスシーンでなくても、日本人が日本人たる相手との息づかい的な配慮がなければ、それは失礼に当たってしまう。相手と自分の位置関係を考慮した言葉使い。その言葉は適切なのかどうか。こう書いてみるとなんだか細かいことだが、実際の会話でこういうことができないと、本人にはまったく悪気がなくても「なんだコイツは」ということになってしまう。

しかし、実際にそうなるかどうかは個人の努力次第で、日本での就業経験がなくて、たくさんの本を読み、この上海で日本流ビジネスマナーを実践していくこともできる。例えば、ある有名企業の総経理が私にこんな話をしてくれた。「この前、20代の男性に酒をついであげたら、待ってました!と言われたんだよ。待ってましたじゃないだろうと叱ってやったよ。」

酒を注がれた男性の言葉に特に悪い意味はなかったのだろうし、本人からしてみれば叱られることか?と思ったかもしれない。何も考えてない一言だったのだろうと思う。でも、その総経理と彼では20歳は年が違うし、社会的立場も違う。酒の席で社会的立場がどうのこうのは要らないのだけど、自分から酒を注がないで、そういう人に対して開口一番に「待ってました」は、やはりまずいだろうと思った。

上下関係にこだわらない人なら何も言わないかもしれないが、この場合、もっと別の言葉で注がれた嬉しさを表現すべきだろう。実は私もこの総経理に失言をしてしまい、叱られたことがある。そんなとき、その場で注意してくれる方というのはとてもありがたい。注意されたその瞬間は反感もないこともなかったのだけど、よく考えてみれば確かに失礼に当たると納得できたし、自分の考えていることをストレートに出すことが必ずしもいいことではないということを再確認できた。

そんなコミュニケーションというのは、日本人コミュニティの中で育まれる要素が大きいし、ビジネスの場でもなるべく円滑な交流をしていくにはこういうようなことに何回もぶち当たってやっていくしかないのだろうと思う。つまり、日本での就業経験が無いということは、こういうことを学ぶ機会が少なかったということでもあるわけで、それなりに自己研磨していなければ、アウトサイダーな日本人となる可能性がある。

日本での就業そのものが重要ではなく、そんな日本人としての心というか、日本人ビジネスマンとしての精神というか配慮をある程度知っていることが大切であり、それを体で学ぶ機会が日本での就業経験だと思う。多くの人がアドバイスする日本未就業のリスクというのはそんな点が大きいのではないのだろうか。

リスクリスクと言うけれど、そんなリスクも跳ね除け、今日もこの上海で元気に前進している人たちとも楽しくやっている。
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