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2008.09.26 (Fri)

ワンコの行方

最後の別れをした後、ドアを閉め、階段を下り始めると犬はすぐに鳴きはじめました。2度と開けてはいけないその扉から出てくる悲痛な鳴き声。戻りたいけれども戻ってはいけない。振り返ることすら許されないような気持ちで階段を下っていくのでした。

こんな悲しい気持ちになったのは久しぶりです。前に飼っていた犬が死んだとき以来じゃないでしょうか。でも、前に飼っていた犬は、ちゃんと生をまっとうして死を迎えたわけですから、受け入れがたくも受け入れられる別れです。でも、今回のは生き別れですから、死に別れとはまた違う感じで悲しいんですね。

生き別れ。このキーワードは今までの私にはあまり実感の湧かないものでした。でも、これからは違いますね。やはり人生は何事も経験です。私はまだまだ経験の浅い未熟者ですが、こうやって一つひとつ自分の知らなかったことを知るほどに、人生の素晴らしさや自然の偉大さを学びます。

そういう学んだことが私の実生活に活かされているかどうかは、はなはだ疑問ですが、思考するときにそういう一つひとつの要素が自分の頭の思考回路への大事な参考資料となっているのだと思います。私の足りない頭でも、少しはこうやって色々考えを及ばすことができるんですから、これもおもしろいものです。

犬と別れて自宅へ。家のベランダで一人たたずんで、ぼーっと外を眺めながら犬のことを考えていました。いつもだったらこの傍らにお座りをしていた犬。玄関ドアのほうまで行って私の姿が見えなくなると、すぐに見に来る犬。夜、ベッドで寝に入ると、ベッドのすぐそばか、ベッドの真下で寝る犬。近くにいないと不安だったんでしょうね。

私はなぜ犬に名前をつけなかったのか。それは飼うか飼わないかまだ決まっていなかったからです。飼うと決まっていないうちに名前なんかつけたらもっと情が湧いてしまいます。それに別れの可能性もあるだろうと思っていましたから、先がどうなるか決まるまで、名前はつけないでおこうと考えていました。

結局名前はつけずに別れてしまいました。でもこれでよかったんです。上海で偶然に出会った白い犬。野良犬がついて来るなんてことは初めてのことです。もしかして、こいつは血縁者なんかの生まれ変わりなのかなとも考えましたが、こういう結果になったということは違ったのかもしれません。一緒にいる間は毎日散歩に行き、体も洗って狂犬病の注射も打ちました。

余談ですが、ペットショップで体を洗い、ドライヤーで乾かすときに、店員が顔の真正面からドライヤーをパワーオンしたので、犬が驚いて台から落ちてしまいました。やるかもな、と思っていた私ですが、方や、ペットショップの店員だからそれくらい当然気をつけるだろうと思っていましたが、完全に思い違いでした。

こういうところは本当に中国人の特徴でしょうね。相手のことを考えない。それは犬も同じで、顔の真正面から業務用のデカいドライヤーなんかオンにしたら驚くことくらい日本人なら誰でも考えることができますが、なぜ中国人はこういうことを考えないのでしょうか。そういう配慮もなかったため、案の定、犬は台から驚き転げ落ち、台に繋いであった短い紐のために着地もできず、最悪の首吊り状態になってしまったというとんでもない出来事でした。直後、そんな失敗をやったにも関わらず、「すみません」の一言も無いところが中国人らしくて100点満点です。

さて、犬のことですが、先日、前に住んでいた家の近くにある中華ガーデンで食べていたところ、見覚えのあるものが目の前を通過しました。そうです、あの犬です。夜でしたがわかりました。私が外で串焼きを食べている場所から、ほんの10メートル先をあの犬がトコトコ歩いていたんです。偶然のタイミングにもうびっくりです。あれ?あれ?あれれれ?と思っていたらその後ろから今の飼い主であるおっちゃんが歩いてきました。

散歩中だったんですね。綱をつけないで散歩していましたが、犬はちゃんとおっちゃんのことを飼い主だと認識しているようでしたし、元気そうだったので本当に安心しました。声もかけなかったですけど、そのほうがいいですし、ちゃんと飼ってくれていることがわかっただけで十分です。それまでの何日間か、犬のこれからを案じ、夢にも出るくらいの後悔と懺悔に悩んでいましたが、これでもう自分を責めることはなくなりました。悩んでいた自分に、犬の元気な姿を見せようと神様がセッティングしてくれたのかもしれませんね。

あの犬。あのとき私が世話しなければ回収されていたか車にでも轢かれていた可能性が高いです。私が世話をして、次の人もちゃんと飼ってくれている。今頃は、この世にはいなかったかもしれないことを考えると幸せな道をたどっているんじゃないかと、犬にとっても良いことであったと願いたいです。元気でな、ワンコ。
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