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2008.06.25 (Wed)

葬儀屋ビジネス

最近、遺体の仕事に携わる人のブログを読んでいる。それは好奇心からでもあるし、その人の文章が面白くもあり、色々と心を動かされることもあるからだ。以前、私は葬儀屋でアルバイトをしていたことがある。もっとも、あまりにきつすぎて(精神的に)私には務まらなかったので1ヶ月ほどで辞めてしまった。

葬儀というビジネスには通常、様々な業者が関係してできあがるものだけど、その葬儀屋は派遣方式でだったので、幸か不幸か、すべての工程に関係することができた。葬式の受付などのときに使うテントや案内の立て看板を担当する「テント屋」。関係者にお返しをするときの品物を担当する「お返し物屋」。祭壇の周囲などに飾る花を用意する「花屋」。そして、葬儀のメインイベント進行や、祭壇を組む「葬儀屋」がある。

また、この葬儀屋が一般的には故人を運んだりする役目を果たす。アルバイトとして入社2週間目ほどでその出番が来た。とある東京都内の病院に急行した先輩社員と私は、さっき亡くなったと伝えられた故人を病室にお迎えに上がった。80歳くらいのおじいさんだったが、顔色はすでに血色はなく、遺体を見慣れていない私でも、死んでいるということがすぐにわかった。遺体を前にして、若干息を呑む私を尻目に、先輩は急いでおじいさんをストレッチャーに載せるように私に指示した。

直前の練習など一切なく、いきなり頭のほうを持てと言われた私は内心動揺の絶頂だったが、遺族を目の前にしてそれを表に出すことはできない。最高の自制心を発揮して、持ったことの無い遺体を持った。無事ストレッチャーに遺体を載せると、遺族に一言残し、その場を去った。ストレッチャーごと遺体を載せたワゴン車内で、先輩は運転をしながら同乗した遺族の一人と話していた。それは、当社にお任せくださいというビジネスの会話であり、仕方ないとこだけど、当時の私にはとても冷酷なことに映った。

別の日の別件の時。遺族の家に行くと、男性が故人となり、自宅の畳部屋で顔に白い布をかけられていた。何かの作業のため、遺族が見ている目の前で、故人を持ち上げて少し移動させることになった。また私は頭側を持つことに…。布がかるいこともあり、持ち上げたときにハラリと白い布が取れてしまった。今になって考えれば、それほど大変なことでもないが、そのときの私には、遺族が見ているなかでそれは大きな失態だった。

先輩から遺体のことについて色々教わった。遺体には実に多くの菌がついていること。それは気をつけないといけないとよく言っていた。一度、故人宅の前で、私が手を後ろに組み、足を片方斜め45度くらいにしてリラックス(当時はそんなつもりは無かった)していると、激怒して怒られた。当たり前だ。そんな葬儀屋を遺族が見たら気分が悪いだろう。そのときの私は20歳くらいだったが、社会経験もほぼ無い20歳ではわからないことなんて山ほどある。怒られながら育つ時期でもある。

花屋、テント屋、葬儀屋。どれもきつい仕事だった。そう、意外と花屋って重労働だし、まったく地味で冬場は寒すぎる。テント屋も扱うモノが重いだけに事実上の力仕事だ。そして、こちらも意外だったのが、「●●家」などと、葬式をやっている家の看板の書き方にもテント屋によって差があるし、品質も大きく異なるということ。ある、看板書きの人なんかは、かなりのこだわりがあるらしく、素人目にはうまく行っているようなものでも自分で書いておいてボツを食らわすときがある。よくわからないながらも、なるほどと感心したのを覚えている。

葬儀屋でバイトをしたのはとてもいい経験だった。もう2度としたくはないけど、色々なことを学べたし、普通の人がなかなかできないことも経験できたことがいい。普通の人がなかなかできないことと言えば、他にもいくつかのことをやってきたが、それはまたいつか書く日が来るかもしれない。思いとどまっているようなことでも、とりあえず、なんでもやってみたらいいんじゃないかと思う。失敗しても糧になるし、成功したらめっけもんだ。私なんか失敗ばかりの人生だけど、その分、色んなことが経験できていると思っている。でも、いい加減、他人にもわかるくらいの成功への道を歩まなくてはいけませんね。
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